馬場元子監修

闘いの記憶
1960年、新弟子時代に体験した「しごき」
 同じころの新弟子にブラジルから来たという、アントニオ猪木がいましたね。ブラジルといっても、そんなに長く行っていたわけではないようですが。一年先輩が大木金太郎でした。アントニオ猪木は、十七歳のまだまだ子供だったけど、背が高かったことを覚えてますよ。

 三人で力道山によくしごかれました。ヒンズースクワットというひざの屈伸運動は、三千回やらされたもんです。今、こんなことをやらせたら、新人はすぐ逃げ出すでしょう。僕も初めは二百回ぐらいでぶっ倒れてしまいましたよ。それを三千回やるんですよ。
『16文の熱闘人生』より